第66回:リモートワークの環境整備、どんな場所でも見える化を ~ System Answer XC ~
新型コロナウイルスの影響で、オリンピックをはじめ多くのイベントが延期や中止になってしまいました。私の身近なところでは、東京マラソンが一般参加なしから始まり、高輪ゲートウェイ駅も静かなスタートとなってしまいました。現在の状況下では当然の措置と思われますが、3 月の段階ではここまでの状況になるとは思っていなかったのが正直なところです。
そして、現在ではリモートワークの増加により、多くの企業のインフラが想定していなかったトランザクションの変化によって高負荷に陥り、各企業の社内システムで遅延などの問題が発生しています。弊社でも元々リモートワークの環境は整えていましたが、いざ運用を始めると WAN ルーターの負荷によって遅延が発生したため、WAN ルーターを分散する措置を緊急でとりました。また、緊急事態宣言以降、負荷状況に関する問い合わせが増えている状況です。
下記は、実際に遅延が発生したため WAN ルーターを分散させた際の性能データですが、トラフィックがそれほど多くない場合でも、VPN のセッション数の増加によって CPU 使用率が高い状態となり、その影響で遅延が発生することがあります。そのため、VPN セッションを分散させることが必要となります。