第77回:インフラの性能監視は平常時を正しく知ることが重要:見えているものがすべてではない?【後編】


前回のコラムでは、「平常時」を知ることの大切さについて解説いたしました。「性能監視」をすることによって「平常時」を知ることは、迅速な障害の原因特定に役立つのです。
今回は、人が見て分かりやすいように「可視化」することの重要性と、具体的な監視項目についてお伝えします。

システム運用者の方は、初期の構築段階時に色々なパートに分かれて構築をされていると思いますが、皆で同じデータを眺めることが、後々重要な判断局面で大きな効果をもたらします。スケールアウトなのかスケールアップなのか、刷新時期なのか、オーバーリソースなのか。ピーク設計、アベレージ設計、アプリ・インフラチューニングによる改善などでも性能を監視する事は必要であり、次なる投資への判断材料にも使えます。

そして人が見て分かりやすい可視化によって状態の理解速度も向上し「見えていなかったものが見える安心と、材料条件増加による精度向上、根拠となる指標が出来る事」により、次の一手が打ちやすくなります。