第87回:ゼロトラスト|ニューノーマル時代に欠かせないセキュリティの考え方【Part.2 ZTNA(Zero Trust Network Access)とは?】

前回、第86回:ゼロトラスト|ニューノーマル時代に欠かせないセキュリティの考え方【Part.1 性善説から性悪説へ】 では、「ゼロトラスト」とは一体、どのような考え方なのか、従来型のセキュリティモデルとの比較から見える「ゼロトラスト」の特徴、今まさに注目されている背景 / 理由について説明しました。今回は、「ゼロトラスト」の普及によって登場した「ZTNA(Zero Trust Network Access)」と、その具体的なサービスをご紹介します。

「ゼロトラスト」の普及とともに、ゼロトラストを前提としたネットワークやセキュリティのデザインを指す「ZTA(Zero Trust Architecture)」や社内外を問わずアカウント単位でのアプリケーション利用を把握・制御する役割を担う「ZTNA(Zero Trust Network Access)」といったサービスが登場しました。

ZTNA」の大きな特徴の一つは、ソフトウェアベースの技術によってアカウント単位かつアプリケーション単位のアクセス把握 / 制御をおこなうことです。また、「ZTNA」は大きな概念であり、複数の具体的なサービスを含みますが、本コラムでは、その中でも特に重要な以下の 2 つ「アプリケーションアクセスサービス」と「SWG(セキュアウェブゲートウェイ)」について取り上げます。