【株式会社 東京証券取引所様事例】日本最大の証券取引市場を支えるネットワークの安定稼働

株式会社 東京証券取引所様の導入事例を公開いたしました。

日本最大の証券取引市場を支えるネットワークの安定稼働
~ JPX グループの基幹ネットワーク「arrownet」を守り続けて 13 年間 ~

導入内容

■開始時期
System Answer 使用開始:2009 年 7 月
System Answer G2 使用開始:2015 年 2 月
System Answer G3 使用開始:2022 年 4 月

■システム概要
現物株式などの売買取引をおこなう「arrowhead」や「ToSTNeT」、デリバティブ売買取引をおこなう「J-GATE」などの売買系システム、その他清算系システム、情報系システムなど、日本取引所グループ(東京証券取引所、大阪取引所、東京商品取引所など)におけるすべての通信は「arrownet」と呼ばれるネットワークシステムを基幹として稼働している。取引参加者やベンダーとの通信、各システム間の通信、監視端末等の接続なども arrownet を経由しておこなわれる。
この arrownet を構成する数百台におよぶネットワーク関連機器を System Answer G3 で監視している。G3 の設定・管理等は東京証券取引所の IT 開発部情報システム担当が担っており、日々の運用には情報システム担当のみならず IT サービス部をはじめとする運用部門や関連ベンダーなど数十名におよぶメンバーが利用している。

導入背景

2007 年ごろ、東京証券取引所において株式売買システムである arrowhead の開発に合わせ、高速かつ高信頼なネットワークシステムとして arrownet を開発する計画が始動した。ネットワークシステムとその監視システムの構築、維持・運用の計画を立案していく中で、機器の異常をいち早く検知し、システムを止めずに先回りの事前対策をおこなうには、ネットワーク機器・サーバーのパフォーマンス情報などの性能データの管理が必要であった。

それまでのネットワークシステムでは一元管理した監視システムはなく、障害が発生した際には SE の判断でトラブル原因の範囲にあたりをつけ、機器のログを調査したりパケットキャプチャによるトラブルシュートをおこなっていた。そのため、維持・保守・運用に多くのメンバーが携わることになる arrownet では、誰でも障害原因の絞り込みや切り分けをおこなえる性能管理ツールが必要であった。また、JP1 などの統合監視ツールは元々使用していたが、これらの用途は主にアラートのメッセージ検知であった。そこでいくつかの性能監視ツールを調査した結果、『死活監視からの脱却』をコンセプトとし、Web GUI で手軽にネットワーク全体の可視化を可能にする性能監視ツール「System Answer(初代)」を知り、導入を決定した。

株式会社 東京証券取引所様について

株式会社東京証券取引所は、日本最大の証券取引所。ニューヨーク証券取引所・ロンドン証券取引所と共に「世界三大市場」と呼ばれ、日本経済だけでなく世界経済の中枢となっている。日本取引所グループのうち、企業株式を中心とする有価証券が売買される現物市場を受け持つ。